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読書生活

読書生活

4歳ごろ(年少の運動会)

4歳ごろ(年少の運動会・自閉症の疑いの始まり)

夏休み明けに運動会の練習が始まるが、
「Hくん練習に参加しないで、先生が抱っこしてたよ~」と
たまたま幼稚園に行って見かけたという
バス停のお母さんから知らされる。
でもこの年少の運動会のときは、先生から何も
聞かされておらず、なんとかやっているのかと
思っていたが、本番の運動会を迎えて驚く。

保護者席と園児席が離されるのだが、
まず園児席に置いてくるのにいやがって手間取った。

Hが席につかずずっとうろうろしているのを、
補助の先生が付いて歩いていた。
国旗掲揚や園長の話はじっとできずに脱走し、
担任の先生が抱っこしてつかまえていた。

お遊戯はやらないで座って、でもリズムだけは取りながら見ていた。
徒競走は、ぼんやりしていてスタートに遅れ、
一番になれないので途中で止まってしまった。
園児二人で手をつないで走る競技は、先生も一緒に3人で
走って、なんとかゴールできた。

目の当たりにして、さすがに「大丈夫なんだろうか、うちの子は」
という不安が大きくなる。

そして、その後担任から「お話したいのですが」と
呼び出され、「発達が遅いようですが、一度専門機関に
見ていただいては・・」と初めて言われた。
先生も「私は専門家ではないので、ただ幼いだけなのか
判断ができないので・・」と言葉をにごしていたが、
「自閉症」を疑っていた。

運動会は先生もかなり苦労されて、これはやはりおかしいと
思ったのだろう。
それからすぐに保健所に連絡し、
保健婦さんが家に様子を見に来てくださり、
簡単な検査をしたり、話をしたりした後、「療育センター」を紹介される。

センターに電話して診察の予約をとると、
いっぱいなのでなんと半年後になると言われる。

ぼんやりすごしていても子どもは半年で成長していくので、
それから自力で調べ始める。
主にネットを活用し、自閉症の症状を勉強したり、
実際に育てている人の日記を読んだり、
地域で活動している団体を調べたり、本を捜して買ったり。
ネット時代でほんとによかった。

心臓の担当医にも、関係ないだろうとは思いつつ
わらをもすがる気持ちで相談に行ってみた。
「心臓には直接関係ない。2語文、3語分がでているなら、
大丈夫ですよ、すごくショックをうけたという顔をしてるけどね。
あせらないで、発達を促す努力をしましょう。
よく噛む、テレビを長時間見せっぱなしにしない、などね。」
と言われ、
あたりまえのことをいわれたのだけれど、なぜかすごく
ほっとしたのを覚えている。
そして、「Hにはなにかあるのかもしれないけれど、
今私にできることは、普通に接することしかないんだな」と
肝をすえた、感じになった。

結局、大丈夫でもなく、自閉症の診断をうけ、
療育もすることになるのだけれど。



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